「E のさかな」発刊10周年企画 第一弾

「Eのさかな」発刊10周年企画【第一弾】
佐川印刷株式会社、「Eのさかな」バックナンバー全34巻を
愛媛県内の図書館へ寄贈!
~次世代に海の魅力と漁業の大切さを伝える~
佐川印刷株式会社(本社:愛媛県松山市、代表取締役社長:佐川正純)は、愛媛の漁業を応援するフリーペーパー「Eのさかな」のバックナンバー全34巻を愛媛県内の市立・町立図書館へ寄贈いたします。この寄贈は、同社が推進する漁業支援・魚食普及の取り組みの一環として実施され、持続可能な海洋資源の活用を目指すSDGs目標14「海の豊かさを守る」にも寄与しています。
「Eのさかな」は、愛媛県内の漁業関係者を応援し、水産物の消費拡大や魚食普及、日本の水産自給率向上を目的として、2016年3月に創刊されました。同誌は、愛媛県で水揚げされる魚種を1号ごとに特集し、その魅力や料理法、漁業の現場を広く伝えるフリーペーパーです。
これまでに発刊された全34巻では、以下の魚種を特集しています:
①マダイ ②ハモ ③ブリ ④スマ ⑤カツオ ⑥マダコ ⑦ガザミ(ワタリガニ)
⑧マハタ・クエ ⑨サワラ ⑩マアジ・マサバ ⑪ホタルジャコ ⑫クロマグロ ⑬真珠
⑭カタクチイワシ ⑮ヒラメ ⑯トラフグ ⑰アユ ⑱アコウ ⑲タチウオ ⑳シマアジ
㉑アナゴ ㉒ケンサキイカ ㉓カワハギ ㉔アマダイ ㉕スズキ ㉖クルマエビ ㉗メジナ
㉘メバル ㉙イサキ ㉚海苔 ㉛シロギス ㉜ウニ ㉝マトウダイ ㉞メイタガレイ
<寄贈の背景と目的>
少子高齢化や後継者不足に直面している漁業の現場において、次世代に漁業の魅力を伝えることは急務です。特に、「愛媛は海面養殖全国1位の水産王国」であり、「魚類養殖生産量では45年連続1位を獲得」していることから、愛媛の水産業を子どもたちに知ってもらうことには非常に大きな意義があります。
2025年7月7日に佐川印刷代表取締役社長の佐川正純より、愛媛県教育委員会の高岡教育長(贈呈式出席は小山副教育長)へ「Eのさかな」バックナンバー全34巻の贈呈式が行われました。この寄贈により、愛媛県内の市立・町立図書館に収蔵され、幅広い年齢層の方々が「Eのさかな」を手に取ることができるようになります。
佐川印刷株式会社では、地域社会や環境への貢献を企業活動の柱としています。
「Eのさかな」を通じた漁業支援や海洋資源保護の取り組みをはじめ、地域に根ざした活動によって、持続可能な未来の実現に向けて尽力しています。

写真向かって左から
佐川印刷株式会社 クロスメディア事業部事業部長 Eのさかな編集長 清家忠明
佐川印刷株式会社 代表取締役社長 佐川正純
愛媛県教育委員会 副教育長 小山哲司
愛媛県農林水産部 漁政課技幹 千葉眞佐光
佐川印刷株式会社 本社ソリューション営業部部長 重松正嗣
2025年7月7日付『愛媛新聞』(12面)に記事が掲載されました。

~~~「Eのさかな」発刊10周年の思いを綴ったトップメッセージ~~~
「Eのさかな」10周年に寄せて ― 創刊までの道のり、思い出、そして感謝
2016年(平成28年)3月31日に創刊した「Eのさかな」は、2026年(令和8年)3月31日に創刊10周年の節目を迎えますが、これを記念し、「新真鯛号」(37号)を2026年(令和8年)3月1日に発行する運びとなりました。そこでこの場をお借りし、創刊に至るまでの道のりや当時の思い出を振り返りつつ、感謝の気持ちをお伝えいたします。
弊社は1947年(昭和22年)12月の創業から現在まで、80年近く事業を継続して参りました。これは創業当初からの経営理念である「印刷を通じて地域社会に貢献する」を実直に守り、地域との結び付きを大切にしてきた結果だと考えていますが、今から十数年前、「佐川印刷は未来に向けて何をすべきか、何ができるのか」を自問自答したことがあります。そして経営理念にもある地域貢献、地域振興こそが弊社の使命であり、進むべき道であることを再認識するとともに、「愛媛の代名詞である柑橘以外で、地域のお役に立ちたい」という思いを強くしました。
実は弊社には、柑橘に特化したネットショップを開設した歴史があります。ネット通販がまだ目新しかった1990年代後半のことで、当時としてはかなり挑戦的な取り組みでした。しかしその後、数多くのECサイトが立ち上がり、2010年代にはその使命はほぼ完了したと考え、新たな地域貢献、地域振興を模索するようになりました。そして私たちが暮らす愛媛は、北に広がる瀬戸内海と西に広がる宇和海の2つの海の豊かさに生かされていることに気が付きました。
一方、石川県で能登の“さかな文化”を発信するフリーペーパー「Fのさかな」が、2006年(平成18年)7月に創刊されたことを知りました。発行元である石川印刷株式会社 (石川県七尾市)の佐味貫義社長(当時)とは以前から面識があったので、アドバイスをいただきながら、愛媛で類似の情報誌を発行することを考えましたが、弊社には発行に必要な“魚に関する専門知識”がなかったため、諦めていました。
そんな中、2015年(平成27年)6月に愛媛県農林水産部水産局の中矢惠介局長(故人)と出会いました。局長に「愛媛で魚の情報誌を作りたいんです!」と私の想いをぶつけると、「ぜひやってください。専門知識は提供します」とその場で協力を快諾してくださいました。すぐに佐味社長に連絡し、「能登に負けない豊かな海がある愛媛で、『Fのさかな』と同様のフリーペーパーを発行させていただきたい!」と伝えたところ、「分かりました。一緒に全国に“さかな文化”を広げましょう!」という心強いお言葉をいただきました。
そこから「Eのさかな」の発刊に向け、怒涛の日々がスタートしましたが、愛媛県をはじめ、水産業界関係者、飲食業界関係者の皆さまのご協力・ご尽力により、2016年(平成28年)3月31日に創刊号が発刊できました。特集記事として最初に取り上げた魚は愛媛を代表する「真鯛」。以来10年間で36号、実に38種の魚種を紹介することとなります。魚を通じて、まだ知られていない愛媛の魅力を伝えることが、地域貢献、地域振興につながっていると実感しています。
最後になりますが、「Eのさかな」は読者及び地域の皆さま、愛媛県及び業界関係者の皆さまのご協力、ご支援があってこそ、ここまで成長することができました。あらためて皆さまの温かい応援に心から感謝いたします。そしてこれからも、愛媛の海と魚の素晴らしさを伝え続け、地域の発展に貢献して参りますので、今後とも「Eのさかな」をよろしくお願い申し上げます。
佐川印刷株式会社
代表取締役社長 佐川正純
日本のさかな文化を愛媛から発信する
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(2025年7月4日)